理想的な教育は、客家(ハッカ)の教育と考えています。客家をご存じでしょうか?

客家(ハッカ)は、中国の漢民族の一派であり、主に中国南部の山岳地帯をルーツに持ち、独自の言語や文化を持つ集団です。歴史的な動乱を避けて北から南へと移住を繰り返した「よそ者」に由来します。客家の人々は、子孫の成功を重視し、教育に熱心であることで知られています。これは、彼らが持つ独特な歴史的背景や価値観に深く根差しています。

1.教育熱心さの背景

客家が教育を重んじるようになった主な要因は、以下の通りです。

■流浪の歴史と生存戦略:
もともと故郷を離れ、各地を転々とする「客」として生きてきた歴史から、彼らは土地や財産といった形あるものを頼りとせず、知識や教養を何よりも重視するようになりました。教育は、厳しい環境で生き抜くための重要な手段であり、子どもたちの将来を切り拓くための不可欠な投資と見なされていたのです。
(→現代にも繋がります)

■同郷者ネットワーク:
客家の人々は、移動先で同郷の者たちと結束を固め、相互扶助のネットワークを築きました。教育を受けた優秀な人材は、そのネットワークの中で重要な役割を担うことが期待され、一族全体の発展に貢献すると考えられていました。
(→地元、母校など、現代に繋がります)

■科挙制度:
歴史的に、客家は中国の官僚登用試験である科挙の合格者を多数輩出してきました。科挙に合格し、官僚になることは、一族の地位を高める最も確実な道でした。この成功体験が、教育を重視する文化的伝統をより強固なものにしたと考えられます。
(→出身大学、資格制度など、現代に繋がります)

2.客家の教育

客家の教育は、単に学問を教えるだけでなく、勤勉な精神や一族への忠誠心を育むことに重点が置かれます。

■家族・一族での教育:
土楼のような集合住宅で生活する客家は、家族や一族が一体となって子どもたちを育てます。長老や識者が教育の中心的役割を担い、伝統的な価値観や生活の知恵を教え込みます。
(→常識のある子どもを育てることに繋がります)

■敬紙習字:
文字や紙を敬う「敬紙習字」という慣習があります。これは、文字や知識に対する尊敬の念を育むための教育的な習慣です。
(→心構えは何かをなすための基本になります)

■口承伝承:
客家語の物語や歌を通じて、歴史や文化を子どもたちに伝えることも重要な教育手段です。これにより、自分たちのルーツやアイデンティティを深く理解させます。
(→価値観をしっかり持つことは、自分を見失いそうな時の支え、強い人間性に繋がります)

■実践を通じた学び:
農業や工芸など、生活に必要な技能は、大人と一緒に実践しながら習得させます。これにより、単なる知識だけでなく、実践的な知恵も身につけさせます。土楼内での課題解決を子供たちも当然に目にし、参加し、経験していきます。
(→使える知識の獲得に繋がります)

3.著名な人物

辛亥革命を指導した孫文、近代中国の指導者である鄧小平、シンガポールの初代首相リー・クアンユー、台湾の元総統である李登輝など、

客家の教育の利用

客家の教育には、(一族への忠誠心には怖いですが、、)勤勉な精神、単なる知識だけでなく、実践的な知恵、コミュニケーションと、現代において重要視されている教育が全て含まれています。

特に、子孫の成功を重視した教育という大人が見習うべき教育だと思います。大人が単に子供に勉強しなさいというのでなく、大人が子供に知識と知恵を渡していくという愛情が素晴らしいと感じています。

私は、地方出身ですが、子供の頃、(飛び込みで)地元の大人から、陶器作り、カブトムシとり、ウナギの焼き方、パソコンなど教えて貰いました。

これは、限られた環境だからできることであり、現代の友達の家にさえ上がりにくい町の環境では、ありえないことだと思います。

客家の教育は、これからのAI社会、先の見えない社会において、必要な教育だと考えます。

地方での最大の魅力は、この客家の教育が実現可能な環境だと考えます。誰がどこの子か分かる狭い環境だから出来ると考えています。

客家の教育を、日本にあった、現代的な教育に焼き直した教育プログラムが『地方の魅力を高める最良のコンテンツ』と考えています。